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2009 09,15 10:34 |
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「お隣さん」シリーズ 「47日目」 UPしました。
腰に手を当てて注意すると、旦那はあわてて止まり、俺を見上げた。 「こ、これからは気をつけるでござる。」 その顔に笑いをこらえながら、しゃがんで目線を合わせる。 「じゃ、今回は許しちゃおう。紙、見せて?」
ウチではいくつか旦那にもできるようなお手伝いを用意して、それができるとご褒美としてシールをあげている。 「はい、お疲れ様。この前の2枚と合わせて300円ね。」 ポケットから財布を出す。 「でもどしたの?いつもなら100円分たまったらすぐもらうのに、今回は300円たまるまで待つなんて。何か欲しいものでもあった?」 100円玉を出しながら聞くと、旦那がちょっと口ごもった。 「む・・・それは・・・」
お駄賃と言っても、必要なものは一緒に買い物に行った時に買うし、こうしてもらったお金は友達と駄菓子屋なんかで使うくらいだ。 「さ、佐助・・・その、50円玉にしてもらえないだろうか。」 「50円玉?これ全部?」 「う、うむ、それで・・・紐に通してもらいたいのだ。」 そこまで聞いてピンときた。 「あー、分かった。旦那 『ゆっきー』 がしたいんだ。」 「そう!そうなのだ!」
「ゆっきーはそんな安っぽい男ではないのでござる!」 「はいはい」 かくして希望通りに50円玉を首にかけ、ついでに赤いハチマキもした旦那はご機嫌だった。 「佐助!どうだ!?」 「うんうん、カッコいいよ。旦那ホントにゆっきーみたい。」 「では政宗殿にも見せてくるでござる!」 『政宗殿』 は旦那の遊び友達。こちらは蒼の戦士ひっとーのファン。 「気をつけて行くんだよ。夕方には帰ること。」 「あい分かった!」
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