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2010 05,29 00:41 |
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2周年記念リクエスト12作目 「「闇」 完結」 UPしました。
いやー・・・難産でした。今更ながら、佐助やヒロインの心情を深く考えずに書いていたことを 思い知らされました(恥)。 今回で完結としましたが、思えば不思議な作品でした。生きている実感を持てないヒロインを 書きたくなって1ができたわけですが、そのままではあんまりだと2を書いたものの、あまりの 暗さに需要はないよな、と思ってたら「主従視点の「闇」を」とのお言葉をいただいて2.5を 書きまして。じゃあ、もうちょっと救いをもたせようかな、と3を書いたものの、自分でもその後を 決めてなくて。今回リクをいただいて改めて考え直し、ようやく完結いたしました。 3でやめてもいいか、と思ってたのが嘘のようにすっきりしました。書けてよかった。 背中を押していただかなかったら書かなかったかもしれませんので、リクエストしてくださった みお様には感謝しております。 ウチの旦那はタバコ吸う人なのですが、なぜかやたら珍しい銘柄を好むので、この辺では駅前まで いかないと売ってないのです。で、その店、今時珍しくおまけをくれるところでして。 おばちゃんの場合はたいがいトイレットペーパー。おじちゃんの場合は卵(2つ。新聞にくるんである)。 時にどら焼きだったり、野菜だったり、販促用のライターだったり。それが今日はなぜか PCのマウスでした。 見たところ、別にタバコメーカーのロゴとか入ってるわけじゃない。販促ではないらしい。 でもしっかり箱に入った新品で。なんなんだ。なんで雅のPC中毒を知ってるんだ。 ・・・実はあなどれないおじちゃんなのかもしれません。 よそ様で見たブログバーツが素敵だったので、自分とこでも何か貼ろうかと探してきました。 てなわけでもうちょい下にスクロールしてもらうと金魚が泳いでます。 いいなあ、なんか、いいなあ。 気が向いたら時々変えます。 さて、今日はひとつおまけ。 前回の日記で彩様のサイトについて書いたら思い出しました。 彩様の日記でトトロについて書かれたときに「触発されてこんなの書いちゃいました」って贈ったものが あったんでした。続きに入れておきますが、別に夢じゃないのでそれでいいという方のみ。 拍手・メッセージともありがとうございます!励みにさせていただきます! 今日もいい天気。 トカゲを追いかけていたら、入り口の小さな川のところにきた。 「あれ」 バケツを持ち上げて気がついた。穴があいてる。 「そこぬけだあ。」 そのまま、バケツの穴から庭をながめる。 あれ? 縁の下に緑色の固まりがある。なんだろう。
「おじちゃん、だあれ?」 無邪気な声に振り向くと、小さな女の子がしゃがんでこちらを覗き込んでいた。 「ねえ、おじちゃんだあれ?まっくろくろすけ?」 日に焼けた赤茶けた髪。ふっくらした頬。 でもおじちゃんはないでしょう、おじちゃんは。 「やあ、こんにちは。お兄ちゃんはねえ、実は森の妖精なんだよ。 「妖精?」 「そう。隣の森から遊びに来たの。でもよく見えたねえ。妖精は誰にでも見えるわけじゃないんだよ。 我ながらぺらぺら出るなあ。 「お嬢ちゃんじゃないもん、メイだもん。おじちゃん、ひょっとして、トトロ?」 「そうだよ。よく知ってるねえ。でもおじちゃんじゃなくてお兄「すっごーい!」 トトロってなんだろ、と思いながらも合わせてやると、女の子はそれはそれは嬉しそうに歓声をあげた。 「あー、静かにねー。お兄ちゃんは特別な子以外に存在を知られちゃいけないの。」 「そんざい?」 「あ、分かんないか。えっと、他の人にお兄ちゃんのことは言わないで欲しいんだ。 「やだ!」 「そーだねー。だから、しー、ね。」 「うん!メイ、誰にも言わないよ!」 人差し指を立てて念を押すと、子供は大きく頷いた。
そのまま逃げるつもりだった体が動かない。 「まだ行かないで!ね、メイと遊んで!」 「ごめんね、メイちゃん。お兄ちゃんも忙しいんだ。」 「ちょっとだけ。でないとトトロに会ったってお父さんに言っちゃうから。」 「えー・・・」 しょうがないなあ。
「うん!」
いつまでもこんなところにいたら、誰に見られるか分からない。 「わー・・・」 そばの森に入り、枝をつたって木の上に出る。 「すっごーい!高ーい!」 「・・・怖くない?」 「なんで?」 ひときわ高い木の上で腰を下ろし、二人で景色を眺めた。 「電車が見えるー。」 「そうだねー。」 「あれがお姉ちゃんの学校?」 「そうだねー。」 子供はふと思い出したように俺の顔を見た。 「ね、病院も見える?」 「病院?」 「えっとね、しちこくやま病院。」 「七国山かー、こっからはちょっと無理だな。」 「どっち?」 「あっち」
「見たかったの?なんで?」 「お母さんがねえ、入院してるの。」 「・・・ふーん。」 泣かれたらやっかいだな、なんて思ったけど、そうはならなかった。 「・・・お母さん、なにしてるかな。」 「きっとメイちゃんのこと考えてるよ。」 「そっかな。」 「そうだよ。」 そのまま二人で心地いい風に吹かれていたら、不意に膝の上の体が重くなった。 やれやれ。 仕方ない。
「メイね、トトロに会ったんだよ。緑色の服着てて、赤い髪してて、メイを抱っこしてぴょーんってとんだの!」 「お父さーん、メイが庭に泥棒がいたってー!」 PR |
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